戦後の香港映画の黄金期とその後のテレビ時代の礎を築いた邵逸夫(ランラン・ショウ)氏が7日朝、死去した。106歳。1920年代に上海で撮影スタジオを立ち上げ、戦後に移り住んだ香港で映画製作会社「邵氏兄弟(ショウブラザーズ)」を設立。数々のヒット作品を世に送り出した。67年にテレビ放送局の電視広播(TVB)の開局に携わり、11年末に会長職から退くまで、経営の第一線に立ち続けた。
教育事業への多大な貢献でも知られる。香港や中国本土各地の大学には、邵氏の名前である「逸夫」を冠した教室や図書館などが数多く立つ。
邵氏の死去を受け、香港政府トップの梁振英(C・Y・リョン)行政長官は7日午前の記者会見で「演芸界の発展に長く尽くしてきた。香港と中国本土の教育事業を含むの公益の発展にも力を尽くした」と述べ、その功績をたたえた。