香港立法会(議会)の民主派議員らでつくる団体は8日、行政長官選挙の方法に関する提案を発表した。香港では次回2017年に政府トップである行政長官を初めて「普通選挙」で選ぶ方向だが、中国共産党は自らに都合の悪い人物は事前にふるいにかけるとしている。これに対し、民主派は制約のない「真の普通選挙」の実現を目指している。
提案を公表したのは真普選聯盟(真の普通選挙を求める連盟)。提案によると(1)全有権者の1%の推薦(2)直近の立法会選挙で有効投票の5%以上を獲得した政党による指名(3)候補者選任のために構成した委員会による指名――のいずれかを受けた人物には立候補を認めるとしている。
行政長官選挙での決選投票方式の採用も提案。1回目の投票で有効投票の50%以上を得る候補が出ない場合は、上位2人による2度目の投票の実施を求めている。